約 30,346 件
https://w.atwiki.jp/nicotetsu/pages/1080.html
桑谷朝倉駅 桑谷朝倉駅は××県新川市茅原町桑谷字朝倉志年2に所在する笹瀬川鉄道の駅である。 電略 ワサ 駅名標 #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (asakurasta.PNG) 利用可能な鉄道路線 笹瀬川鉄道 藤村線 駅構造 2面3線の地上駅。一部の普通列車は当駅で快速列車の通過待ちを行う。 窓口営業時間は6時30分から22時(休憩あり) 駅業務は子会社の笹鉄新川企画開発に委託されている。 ●のりば 番線 方面 1 茅原岩崎方面 2 茅原岩崎方面(退避時) 3 新川方面 駅周辺 駅北東に商業地があるほかは住宅地が広がる。 駅舎イメージ #ref error :ご指定のファイルが見つかりません。ファイル名を確認して、再度指定してください。 (asakura.jpg) 路線・隣の駅 ● 藤村線 ■ 快速 通過 ■普通 上新川駅 ← 桑谷朝倉駅 → 茅原岩崎駅 元ネタ 朝倉涼子(涼宮ハルヒシリーズ)
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/946.html
ここは朝倉涼子が涼宮ハルヒの無自覚的な異空間創造に乗じて作成した、亜空間。 『閉鎖空間』と呼ばれることもある異空間とは、似て非なる存在。 「あーあ、逃げられちゃったかあ」 「……」 「ま、良いわ。長門さんはここにいるしね」 朝倉涼子が、一歩前へ踏み出す。 攻勢情報が支配する空間、ここは彼女の領域。 ……朝倉涼子が、一瞬だけ目を閉じる。 この動きは……。 駄目、わたしは動け……、無い。 「ダメよ、ここはあたしの作った場所だもの」 朝倉涼子が周囲に攻勢情報の集合体、一般に『槍』と称される武器に似た形の物体を生成する。 まずい。 一瞬、ほんの一瞬。 それだけの時間が有れば、朝倉涼子を『追う』ことが出来るのに。 今のわたしには、この時間の朝倉涼子への対処が精一杯。 わたしには、分かっている。 朝倉涼子は、あの一瞬で過去へ遡ったのだ。 それは『同期』と呼ばれるシステム。 連続する時間平面状の『今』でない自分と同調する行為。 その先で彼女が何をしたかまではわたしには分からない。今のわたしにそれを感知・探査するほどの余裕は無い。 けれど、暴走する彼女が情報統合思念体の意思や、一般的な連続する時間平面状の各種法則に抗うようなことをした可能性がある。 わたしはそれによって一体どんな弊害が生じるかという事について説明できるだけの言語をもっておらず、また、説明するだけの権限を持っては居ない。 けれど。 一つだけ言えるのは『同期』先の朝倉涼子への対処もまた、わたしの役目であるということ。 「避けられるかしらっ」 朝倉涼子が、空間上の『槍』をわたしに集中させる。 わたしはその攻撃で受ける損傷を計算した上で『槍』を全身に浴びる。 損傷率は、最大で56%。 自律稼動にはまだ問題の無い範囲。 同期を行うだけの時間は、充分に取れる。 損傷が進み、朝倉涼子が次の攻撃への準備に移る一瞬。 わたしは、瞼を閉じた。 朝倉涼子の『同期』の道筋を辿る。 どうやら、彼女は最大限『過去』まで向ったらしい。 インターフェースの稼働率に制限がかかる状況でのこと『同期』の範囲も狭められている可能性がある。 案の定、本来遡る事が出来るはずの上限の二ヶ月分にまでは届かなかった。 わたしは、瞳を開く。 『今』の時刻は、3年に少し足りない過去の、7月7日、午後8時32分。 わたしは、待機中の自室を飛び出した。 『今』のわたしは、過去に起こった自分の周囲の出来事、涼宮ハルヒとその周辺人物に起こった出来事などをある程度把握している。 当然、この日涼宮ハルヒがすることも把握済みだ。 わたしは、迷わなかった。 短絡的な行動に出ている朝倉涼子の狙いは、ただ一人。 亜空間を破った人物、古泉一樹その人に違いないからだ。 わたしは、過去の記憶や記録と照らし合わせ、この日の古泉一樹がどこにいるかを辿った。 幸いにして、彼は近くに居るらしい。 わたしは、家を出てからほんの数分で、わたしの知る彼よりも背の低い、三年前の彼の姿を見つけた。 「待って」 彼を呼び止め、腕を掴む。 行ってはいけない、行かせてはいけない。 これは、罠、だから。 「えっ……」 彼が振り返った、その瞬間。 次元が、揺らいだ。 「な、何……、これ、閉鎖空間とも、違うみたいだし……」 「落ち着いて」 「えっ、あ、あの、あなたは……」 「大丈夫、わたし達は負けない」 わたしは、彼の手を握り締めた。 『同期』とは過去と未来が同一人物と化すような状態をさすが、未来を知っているからと言って全てを知っているわけでも無いし、能力も知識も有限だ。 だから今の『わたし』は結果を知っていても経緯を知らない。 その経緯を作るのは『わたし』に委ねられた行為。 「あーあ、やっぱり追いつかれちゃったかあ」 未来で聞いたのと変わらない声が、わたしの耳を打つ。 朝倉涼子。 「誰、あれ……」 「敵」 「敵って……」 「撃退する」 「あらあら、そんなこと言っちゃっていいのかなー。そんなことになったら歴史が変わっちゃうよ?」 「2年10ヶ月の間で再生できる範囲の損傷ならば問題はないはず」 その時点までは、朝倉涼子もわたしも、待機モード。 「言うなあ……、まあ良いわ、ここで二人纏めて消えちゃってよっ」 朝倉涼子が、空間を変異させる。 空間そのものに攻勢情報を割り込ませているからこそ出来る攻撃。 遡る時間が早かった分、用意する時間を与えてしまったらしい。 失策。 「だ、大丈夫っ」 古泉一樹が、空間の波に捕らわれそうになったわたしの身体を引き寄せる。 普通の人間は、亜空間内ではまともな抵抗など出来ない。 けれど、彼は普通の人間ではない。 彼は、涼宮ハルヒの作る『閉鎖空間』での対抗能力を持つものであり、その能力は、擬似的亜空間でも有効となる。 「戦って」 「え、あ、あの……」 「一緒に」 「あ……」 「わたしと、一緒に」 「……は、はい」 古泉一樹が、頷いてくれた。 朝倉涼子の攻撃を彼の発する赤い光が防ぎ、その合間を縫ってわたしが朝倉涼子に攻撃を行う。 即席の、拙い連携。 けれど、こちらが有利である事に間違いはない。 「きゃー、もう、ずるいーっ」 何時の間にか、朝倉涼子が逃げ惑うしか出来なくなっている。 「ああもう、そっちが二人がかりじゃ勝てるわけないじゃないー! むう、今日のところは退散してあげるわっ」 空間が四散し、朝倉涼子が背を向けて去っていった。 追う必要は、無い。 「あ、あの、今のは……」 元の場所に戻った古泉一樹が、わたしの方を見ている。 見下ろすような様子ではない。今の彼とわたしの身長はほぼ同じ。 3年という月日を感じさせる変化。 何も変わらないわたしとは、違う。 「あなたの敵、わたしの敵」 「……」 「わたしは、長門有希。情報統合思念体によって作られた対有機生命体コンタクト用ヒューマノイド・インターフェース」 「……TFEI」 それは一部の人間がわたし達に与えた俗称。 その単語を知っているということは、これ以上の説明は不要ということになる。 「そうとも呼ばれる」 「じゃあ、さっきの人も……」 「朝倉涼子は暴走した。あなたに危害を加えるのはわたし達の本意ではない。だから、わ たしが防ぎに来た」 「……」 「信じて」 わたしに言えるのは、それだけ。 「……」 「……」 「……あ、そうだ、時間っ」 古泉一樹が、突然時間を気にし始めた。 「午後9時44分36秒」 「嘘、何時の間に……」 「亜空間の中では現実と時間の流れ方が異なる場合がある」 あの亜空間に引き込まれてから現実に復帰するまで、1時間1分14秒。しかし、体感という形に直せばその4分の1に達するかどうかというところだ。 「そんな……、行かなきゃいけなかったのに」 そのとき、彼のジーンズのポケットから、わたしの知らないメロディが流れてきた。 彼が取り出したそれは、携帯電話だった。 「……あ、す、すみませ……、え、え、あの、はい、そうですけど……、あ、あの、良いんですか……、でも、どうして……。あ、はい……」 具体的な単語を残さないまま、通話が終わる。 彼が、呆然とした表情で立ち尽くしている。 ……わたしは、記録と記憶を掘り起こす。 そう、この時間平面状のわたしにも、あまり『時間』はない。 「あの……」 「あなたとわたしが次に出会うのは、三年後の五月」 「えっ……」 「三年後、あなたは、わたしを閉鎖空間へ連れて行くことになる」 それは、必要な行為。 守るために、戦うために、知る必要が有ること。 「……三年後も有るんだね、閉鎖空間って」 「そう」 「……」 「三年、待って。わたしと、あなたと、彼女のために」 「彼女?」 「待てば分かるはず。……わたしも、待つから」 この時間平面状のわたしは、待機モード。 非常事態が起これば動くけれども、何も無ければ何もしない。 それが、本来の、この時間の、わたし。 「……分かったよ。でも、待つって言っても……」 わたしは、知っている。 同じ言葉の意味するものの違いを。 彼は、この時間から戦い続けている人。 この時間の涼宮ハルヒと彼女は、まだ待ち人。 わたしも、事情は大分違うけれど、待ち人であることに違いは無い。 朝比奈みくるは、まだこの時間平面には移動してきていない。 「大丈夫」 「……」 「あなたは、負けないから。……絶対に」 わたしは、三年後の彼を、知っているから。 「……」 「また、三年後に」 わたしは、彼に背を向けた。 この日のわたしには、まだ、やることが有るから。 『今』のわたしもまだ、やることが有るから。 部屋に戻り『同期』を解除し、わたしはわたしが存在する『今』に舞い戻る。 損傷率48%。 まだ、戦える。 「へえ、結構しぶといのね」 「攻撃が甘い」 「ふうん、そんなこと言うんだ。……誰も助けてくれないのにね」 知っている。 彼は、戦闘能力の無い彼女を遠ざけるため、彼女を連れてここから逃亡した。 それは、賢明な判断。 「あなた一人で、どうにかなるの?」 一人だけれど、一人じゃない。 戦い方を、教えてくれた人が居るから。 それが、朝倉涼子とわたしの違い。 「終わった」 大丈夫、間に合った。 「あなたの三年余りの人生が?」 「違う。情報連結解除、開始」 プログラムが、完成した。 「そんな……」 「あなたはとても優秀。でも、わたしはわたしの戦い方をさせてもらったから」 「うわあ、それってあの九組の子の入れ知恵? あーあ、何であんな人間なんかに裏をかかれちゃうのかなあ」 「……」 「もう、長門さんも変わっているわよ。戦い方はともかくとして、他の子のことばっかり考えているような男の子ってのはちょっとどうかと思うわよ?」 「……」 「ま、それもお役目ってことなのかしら。あーあ、お互いしがらみだらけで大変よねえ。まあ、あたしにはもう関係無い話しだけど。じゃあ、またね」 朝倉涼子は、その存在が消滅していく最後の最後まで、好き勝手に喋っていた。 ―――― 七夕の日、私は朝比奈さんに「一緒に行きたい所があるの」なんて言われて、三年前にタイムトラベルすることになった。 ……冗談みたいだが、本当の話である。 タイムトラベル、なあ。 そんな怪しげなものにうかうか着いて来る自分もどうかと思うが、可愛い上級生さんに涙目で言われたら着いていかないわけに行かないじゃないか。……と思うくらいには、自分はお人よしだった。 それに、相手は未来人。 逆らったら何が起こるか……、まあ、この朝比奈さんは放っておいても無害だと思うんだが、その朝比奈さんよりもっと未来の朝比奈さん。朝比奈さん(大)はちょっとだけ怖い。 別に危害を加えてくる事は無いと思うんだが、それでも、何となく、従っておいた方が良いかもなあ、くらいに思わせるだけのものが彼女には有るってことだ。 さてさて、そして私は言われた通りタイムトラベルをしたわけだが、行った先で眠ってしまったらしい私が起きたとほぼ同時に朝比奈さんが眠ってしまうというアクシデントがあり、どこからか現れた朝比奈さん(大)に説明をしてもらい、頼まれていることをやり終え、帰路に着こうかという状況にある。 ちなみに頼まれたことと言うのが三年前のハルヒの地上絵モドキ作成のお手伝いだったわけだが……、何で私がそんなことをしなきゃならないんだろうね? ハルヒ一人じゃ無理なことだからか? 朝比奈さん(大)は「来てくれるはずの人が来なくて、不機嫌なはずですから」なんて言っていたけどさ。 TPDDが無いから帰れないとか言い出した朝比奈さんを宥めつつ何とかしてくれそうな人物の家に向って歩いていた途中、私達は道端に蹲っている人影を見つけた。 ……子供、だよな? さっきのハルヒと同じくらいか? 何でこんな夜中に子供が居るんだ? 私と朝比奈さんはちょっと顔を見合わせた。こんな夜中に子供を放っておくわけには行かないと思うんだが、今の私達は未来人だからな……、いや、朝比奈さんは元から未来人だが、それはそれこれはこれだ。場所柄や年齢的なことから考えて、三年後の知り合いという可能性も無くは無いし……。ああ、まどろっこしいな。 「おい、大丈夫か」 知り合いだったとしても暗がりだから大丈夫だろうと勝手に結論付け、私はその子供に話し掛けた。まあ、本当に駄目なことならきっとどこかでセーブがかかるんだろう、朝比奈さんの言う禁則事項みたいに。だからそういうのが無いってことは、ここで私がこの子供の話し掛けたことは間違ってないってことになる。 「……え?」 話し掛けられた子供が振り返って私達の方を見た。 ……なあ、これは偶然か? 必然か? 私にはまだすることがあるのか? 「怪我でもしたのか?」 隣で思いっきり動揺しかけている朝比奈さんを隠すようにその前に割り込んで、私はその子供に向って訊いてみた。思ったより平静な声が出るのは、きっと、さっきハルヒに会ったせいだな。 こんなわけの分からない邂逅も、二度目なら……、まあ、あんまり何度も有って欲しくないんだが、驚愕の量は二割減くらいだろう。 要するに、その目の前の人物は私の知っている人物だったわけである。 でもってそいつは、何でここでこいつに会うんだよ! という疑問を増大させてくれるような軽減させてくれるような、極めて微妙な人物であり、かつ、下手すりゃ私達が時間移動してきたことがバレても何とかなるんじゃないだろうか、いや、寧ろバレたらヤバイんじゃないかとか……、そんな風に色々考えさせてくれるような人物だった。 「……放っておいてよ」 そいつは現在の表情や口調からは絶対想像できそうに無い子供っぽい表情で、私から視線を逸らした。 お前誰だよ。っていうか変わりすぎだろ。 「馬鹿、怪我人を放っておけるか」 「うるさいな、初対面の人に馬鹿なんて言われる筋合いは無いよ」 悪いが私は初対面じゃないんだよ。 その子供、いや、少年は、不機嫌そうな表情のまま立ち上がろうとし、途中で体勢を崩してもう一度倒れこみそうになった。私は反射的に手を伸ばして少年を支えてやった。朝比奈さんと同じくらいの身長しかない小柄な少年を支えるくらい、何てこともない。 馬鹿だろ、お前。 いや、馬鹿じゃなくて単なる意地っ張りか? 「怪我人の癖に無茶すんな」 「……」 「足でも挫いたのか?」 「……」 「答えたく無いなら答えなくても良いが、それじゃ歩けないだろ」 「……迎え、呼んであるから」 「この辺りは階段と細い道が多いから、ここまでは車じゃ来れないぞ」 「……」 「……つまんない意地張るなよな」 会話をしても埒があかない。 私は説得を諦め、その少年を持ち上げた。 体力には大して自信は無いが、まあ、持ち上げられないことはない。 「うわあっ、な、何するんだよ」 あっさりと持ち上げられた少年が、腕の中で抗議をしているが無視することにする。 まあ、男の子がお姫様抱っこなんてされたくないよなあ。……中学一年じゃ、そういうのを一番気にする頃だろうしな。 「車が来れそうなところまで連れて行く」 病院までと言いたいところだが多分そこまでする必要は無いだろうし、これ以上人に会いたく無いっていうのもある。 「な、そ、そんなことしなくて良いよ。自分で、」 「歩くことも出来ない奴がそんなこと言うな」 「……」 「良いから親切にされておけ」 私は、三年後のお前には結構世話になっているんだからさ。 このぐらいの恩返しをしたってかまわないじゃないか。 しかし、この距離だと……、顔、絶対バレているよなあ。 良いのかこれで? まあ、出会ったときからこっちのことは多少なりとも知っていそうな相手だったから、これで良いのかも知れないけどさ。 何だか変な感じだよな……。 少年を抱えたまま纏まらない思考を引きずっている私の横を、朝比奈さんが無言で着いて来る。楽しくおしゃべりなんて状況ではないことは分かっているんだが、完全な沈黙はちょっと辛いな。 「なあ」 「何?」 「お前さ」 「お前って言うな。っていうか何でお姉さんはそんな男みたいな喋り方なのさ?」 お姉さんと来たか。妹にお姉ちゃんと呼ばれなくなって久しいから、そういう呼ばれ方は久しぶりな気がするな。いや、お前にお姉さんって言われたいわけじゃないけどさ。 「すまん、癖だ。あんまり気にするな」 「何だよ癖って……」 「で、君は何でここに居るんだ?」 「……答える義務は無いと思うけど」 生意気だな、こいつ。 本当に三年後と同一人物かよ。 「親切にしてやっているんだ。ちょっとくらい教えてくれたって良いじゃないか」 「こっちから親切にして欲しいって頼んだ覚えは無いよ」 「そりゃそうだけどさ。……言えない事情でも有るのか?」 「……」 何となく、予想は着いている。 三年前、七月七日。 あの場所にハルヒが居たように、この場所にこいつが居たことには、きっと何かの意味が有る。……というか、その理由なんて一つしか思いつかないんだが。 「言えよ。言える範囲で良いからさ」 「……行かなきゃいけない場所が有ったんだよ。でも、転んだせいで行けなくなった」 「そっか」 「それだけ」 少年は、そう言って黙ってしまった。 転んだってのが嘘か本当かは分からないが、こいつが行かなきゃいけない場所がどこだったかっていうのは、言われなくても分かった。 多分、私と朝比奈さんがさっきまで居た場所は、本来ならこいつが向っていた場所だったんだろう。 こいつがそのまま向っていたはずの歴史が正しいのか、それとも私達が向ったという歴史が正しいのかは、私の知るところじゃない。 ……私はその答えに繋がるような知識を持っていないし、多分、朝比奈さんもその答えを知らないし、ここにいるこいつも知らないんだ。 「あ、気をつけてください」 細い階段に差し掛かったところで、朝比奈さんがさっと前に進み出た。 人を抱えたまま階段を降りるってのは流石に危ないからな。 「ああ、……お前もしっかり掴まって居ろよ」 体勢をちょっと直しつつ、これってもしかしなくても私の胸が少年に当たっているんじゃないかなんてことに今更ながらに気付いたわけだが……、気にしてもどうしようもないことだよなあ、何せ回避手段は無いんだしさ。 「またお前って言った」 けど、顔が心なしか赤く見えるのはそのせいか? そう考えるとこの生意気さも結構可愛く見えてきそうな気がしたりするから不思議だな。 「一々気にするな」 「気にするよ」 「細かいことを気にする男はもてないぞ」 「大雑把過ぎる女の人ももてないと思うけど」 「悪いが私は別に男にもてたいとは思わない」 「……お姉さん、レズなの?」 どういう発想だそれは。 「違う」 「じゃあ何でさ」 「好きな奴が居るんだよ」 何故か、あっさりと答えることが出来た。 「…………矛盾してない?」 「してない。……そいつ意外の男にもてたいって思わないだけだよ」 「ふうん……」 それっきり、少年は黙ってしまった。 唐突なやり取りをどう思ったのか知らないが、これ以上追求する所じゃないって分別くらいは有ったんだろう。 まあ、追求されても答えようが無いんだけどさ。 階段を下り終え細い漸く車が入って来れる通りの所まで辿り着いたら、見覚えのある黒い高級車が止まっていた。 私達の姿を見つたからか、車の扉が自動で開く。 私は車まで近づき、少年を乗せてやった。 ここまでする必要あるのか? とも思ったが、歩けないみたいだから仕方ないか。 「……ありがとう」 「別に、たいしたことじゃないさ」 短い言葉を交わし、タクシーが去っていく。 去り際に何か言おうかと思ったが、辞めておいた。 今は三年前。 元の時間と同じ感覚で何かを言うのは混乱の元だろう。 「あの、キョンさん、今の子……」 「分かってますよ。……けど、これでよかったんですかね?」 悪いことをしたとは思っていないけれど、過去に来て命じられてない、教えられてないようなことまでやるというのは、正直如何なものなんだろうか。 「……私には、分からないです。でも……、多分、これがこの時間平面上の必然なんだと思います」 朝比奈さんは、厳かな口調でそう言った。 私はちょっと考えてから、 「朝比奈さん、朝比奈さんはもしかして……、普段は結構『自分で考えて決めること』とか『自由にしていい』とか言われてたりもするんですか?」 彼女に向って疑問をぶつけてみた。 「え、あ……。それは、禁則事項です」 単純な質問のつもりだったんだが、どうやら答えられないことらしい。 でも……、多分、私の予想は当たっているんだろう。 未来から過去にやって来て、その行動全てを予定通り寸分の狂いも無く実行するなんてことを普段の朝比奈さんがしているとは到底思えない。まあ、朝比奈さん(大)とか、私の知らない誰かが介入している可能性も有るかも知れないが、それはそれだ。 だから、まあ、私が私の意思で選択した行動も、間違っちゃ居ないんだろう。 今ここで、過去の誰かさんと出会ったことは、正しいことなんだ。 ……そういうことにしておいてくれ。 それから私と朝比奈さんは、三年前の長門に頼み込んで元の時間に復帰することが出来た。 時間移動も無茶苦茶だが、部屋ごと時間を止めるってのも無茶があるよなあ。 七月八日。放課後。 ハルヒは居ない、朝比奈さんも居ないという部室で、私は古泉とチェスをしていた。 ……が、古泉が弱すぎるので、勝負はあっという間に終わった。 お前なあ、何でこんなに弱いんだよ。 「なあ」 「なんですか?」 「朝比奈さんは未来人だよな」 「そうですね」 「でもって彼女は、未来からの観測を元にこの時間に来ているんだよな」 「ええ、そうなりますね」 「けどさ、未来からだったら、別に特定の時間に人を置かなくたって、そこから先の時間の流れとかも分かるんじゃないのか?」 「……さあ、その辺りのことは僕には分かりかねます。僕はあくまで限定的な超能力者であって、未来人では有りませんからね」 そりゃそうだけどさ。 「じゃあさ、例えば……、そう、例えば朝比奈さんが過去に時間移動をして、誰かと会ったとするだろ。でもってその誰かが成長してもう一度朝比奈さんに、そう、過去に戻る前の朝比奈さんに会ったとする……。当然その人は朝比奈さんのことを知っているわけだが、朝比奈さんはその人の事を知らない。……そうなるよな?」 「ええ、理屈の上では正しいですね」 理屈も何も他の答えが有るのかよ。 「でもって、その、そうだな、その出会った事が理由で朝比奈さんが過去に行くことになって過去のその人に会う……、っていう可能性も有るよな。まあ、仮定の話なんだけどさ」 「言いたいことは大体分かりますよ。……あなたが言いたいのは、その場合ことの始まりはどこにあるか、ということなのでしょう?」 「まあ、そんなところだ」 正直な所、その辺りの理屈は私にはさっぱり分からない。 宇宙人も超能力者も謎めいているが、未来人、というか時間移動についてはそれ以上だ。 「タイムパラドックスの話ですね。……まあ、可能性は色々有りますが、大雑把に二つに分別できると思います」 「二つ? どんなだ?」 「先ず一つ、どこかにスタート地点があり、例え時間移動をしてもその大筋は書き換えられないとするもの。あなたの例えで言えば、朝比奈さんの感覚では一度目である、時間軸的には未来に位置する出会いが無くても予め朝比奈さんは過去に戻って件の人物と出会うことになっていたか、あるいはその逆に、過去の出会いが有ると決まっているため、朝比奈さんは過去に戻ることになってしまったか。ということろですね」 「……前者はともかく後者がさっぱりだな」 「言っている僕もよく分かっていませんが」 「おい」 「仕方ないでしょう、僕は未来人ではないのですから」 「……じゃあ、もう一つの可能性は何だ?」 「二度の出会いの矛盾とも呼べる齟齬、いえ、繋がりと言った方が良いのかもしれませんが……、ループする全てが正しいという可能性です」 「……」 「簡潔に言えば、二度の出会いは両方とも正しく、両方が存在することが必然、とする説です」 「……すまん、意味がさっぱり分からん。大体それじゃ矛盾するだろ? 朝比奈さんともう一人の間の認識がずれているんだからさ」 「つまり、そのずれが発生することこそが正しい、とする説なんですよ」 「……」 「言っている意味が分かりませんか?」 「ああ、さっぱりだ」 何とか脳味噌を総動員して答えを導き出そうと思うんだが、完全にお手上げだな。 矛盾が発生することが正しい? そんな理屈が有るか。 「今の貴方になら理解していただけると思ったのですが」 「……なあ、古泉」 「まだ何か有りますか?」 「今の、ループする全てが正しいってのは、仮説は『機関』の連中の考え方の一つか? それともお前個人のものか?」 「僕個人の物ですよ。『機関』は時間の概念について考える組織では有りませんからね」 「……そうか」 チェスを片付ける古泉の姿を見ながら、私は昨日のことを思い出す。 現実の時間軸はともかく、私の体感では昨日で間違いが無いので、昨日と呼ばせてもらう。 昨日私は朝比奈さんと共に過去に飛び、朝比奈さん以外の三年前のSOS団団員に会ってきた。 出会ったことがそいつ等のその後の人生にどう影響したかは分からないが、何らかの影響を与えた可能性はゼロじゃない。 そしてその可能性とやらが、現在に作用している事だって……、有りえるだろう? ハルヒは私の顔を忘れていた可能性が高いが、長門や古泉にとっての私との初対面は私が感じている五月のそれとは違う三年前の事象の方のはずだから、その出会いが三年後の私との出会いや関係に影響を与えて無いなんてことは、無いと思う。 何だかややこしいな。 古泉は、このループそのものが正しい可能性があると言ったが……、そんなことがありえるんだろうか? どこが始まりか分からない、そんな出会い方が有るんだろうか。 「……」 古泉がチェスを片付け終わるのと同時に、長門が本を閉じる。 今日の活動時間終了の合図だ。 「そろそろ帰りましょうか」 「ああ」 それから私達は、三人で坂を下って帰宅した。 私と古泉が結構くだらない話をする傍で長門が黙って歩いているという感じだ。 古泉と話をしながら、私は昨日会った少年のことを思い出す。 三年前か……。 私は、こいつがこの三年間の間に経験してきたことも、積み上げてきた物も知らない。 けれど、三年前という点を知ってしまった。もしかしたら、という可能性も知ってしまった。 ……私が行かない、古泉が怪我をしない、そういう『三年前』も、有り得たのかもしれない。そして多分、古泉はその可能性を知っているんだ。 ……『三年前』 ハルヒが妙な力を持った頃であり、長門が待機モードだった頃であり、古泉にとって憂鬱な日々の始まりだったその頃。 その頃の私は、ただの何も知らない子供だったはずだ。 そんな私に、どうして過去に干渉する権利があるんだろうね? 答えは無い、分からない。権利がどうのとかいう以前に時間に関する問題はお手上げだ。 朝比奈さんに訊いたとしてもきっと禁則だらけで答えを教えてくれないだろうし、どうも古泉は専門外みたいだし、長門が私に分かるように教えてくれるとも思えない。 だから今は、この疑問は胸に仕舞っておこう。 もう一度何か有って、もしもそのときに何か問題が発生でもしたら、また改めて考えればいいさ。 ――終わり
https://w.atwiki.jp/haruhi_best/pages/31.html
涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 ループ・タイム 今日も地球は凍えそうに寒い。 アリのように勤勉なシベリア寒気団によって、日本列島は寒さに震えていた、というのが言いすぎだとしても、俺が寒さに震えていたのは間違いようもなく事実だ。 「……寒いね。キョン、手、つないでもいい?」 ああ。俺はハルヒの冷たい手をとると、自分の手と一緒に、コートのポケットの中に突っ込んだ。 「ふふ、キョンのポケットの中、あったかいっ」 ハルヒは、にっこりと笑うと、ポニーテールを揺らして、俺に体をぴったりとつけた。反対の手には大荷物を抱えているが、ハルヒは嬉しそうにそれをブンブン振り回している。 俺は、その上にセリフが書き込めそうなほど、真っ白な息を空中に吐き出した。 「いっやあ、いつ見ても、おあついなぁ、お二人さんよぉ!」 後ろからアホの声がすると思ったら谷口だ。ハルヒは、停止を示す信号のようにパッと顔を赤くすると、谷口に噛み付く。 「馬っ鹿じゃないのっ!寒いからこうしてキョンで暖まってんじゃないのっ!!そんなんだから、あんた、いっつもテストが赤点ギリギリの低空飛行なのよ。あんた、ちょっとはキョンを見習ったらっ!?」 「くうっ……キョン、なんでお前はそんなに勉強ができるんだ……頼む、俺にも秘訣を教えてくれ」 テストの話題が出た瞬間、谷口はシュンと空気を抜いた気球のようにしぼんでしまった。恨めしそうに俺の方を見る。 「……特にないな、スマン」 まさか、ハルヒの起こした時間のループのせいで、学校の科目はどれもこれも既に習っているから、とは言えまい。 クリスマスまで、一週間を切った12月18日―― いつもと変わらないような朝。 それは、すでに、密かに始まっていたというべきなんだろうか? 『ループ・タイム――涼宮ハルヒの消失――』 このループする一年間、俺と長門は、SOS団のさまざまなイベントを、懸命に蜜を集める働き蜂のようにこなしてきた。 SOS団が二年目に入ろうとしたとき、なぜか突然時空改変を起こしたハルヒが、「やり残したこと」のためにもう一度ループさせてしまうことがないようにだ。 その結果、朝倉涼子がSOS団に加入したり、ハルヒに代わって長門が文化祭の映画の監督をやったりと、さまざまな部分で変更点が生まれてしまった。 だが、まあ、これまではなんとかSOS団としての活動をこなして、ハルヒを満足させてこれたかな、と思っている。 だが、一つ。 俺としては決して繰り返したくないことがある。 もちろん、長門の世界改変だ。 世界改変後の世界で出会った、眼鏡をかけた、内気な文芸部員の長門。 その長門に向かって銃を構えた時の、長門の怯えた表情。 今でも、その小さな姿がくっきりと記憶の底に焼きついて残っている。 まあ、ついでに言えば、情報統合思念体の急進派が派遣した朝倉涼子に、腹をぐりぐりとぶっ刺されたことも、強く記憶に残っているが。 こっちの記憶のほうは、長門によって無害に再構成された、今の朝倉を見ていると、どんどん薄れてきているのが幸いだな。 「どうしたの、キョンくん、ボーッとして……?」 文化祭で作ったウエイトレス衣装で、胸の前にお盆を抱えた朝倉涼子が、俺の顔を覗き込んでいた。 おっと、いかん、SOS団の会議をはじめなくちゃな。 「えーと、今年もSOS団恒例の、クリスマス鍋パーティーを行う」 ニヤニヤ笑うハンサムエスパーは、ちょっと肩をすくめた。 「まだ、結成してから一年経たないのに、恒例の……ですか。なるほど」 うるさい、クリスマスといえば、部室で鍋パーティーだ。これは一年前からの既定事項なんだよ。 それに、長門の改造によって、部室にはほぼ完璧なキッチンが設置されている。これで料理をしないのはいかにももったいないじゃないか。 ちなみに、女子用の更衣室も小さいながらある。まさに至れり尽くせりのSOS団である。 「鍋ぇ!?クリスマスなのに?まあいいけど。あ、あたし、蟹は嫌だからね。あれ、身をほじくるのが面倒くさいったらありゃしないんだからっ!いっそのこと――」 「……甲羅まで食べられる蟹は存在しない」 はい、長門、その通り。先手を取られて、ハルヒは、うっと言葉を詰まらせる。 「有希……。まだ、何も言ってないじゃない」 「だが存在しない」 「むー……」 ハルヒが例のアヒル口になった。SOS団の部室は暖房設備が行き届いているとはいえ、さすがにこの季節だバニーガールの衣装では寒すぎる。ハルヒは北高の制服姿だ。 「ハルヒ、それより、持ってきたものがあるだろ」 俺の言葉に、ハルヒはスイッチを切り替えたようにパッと顔を輝かせると、朝の大荷物をごそごそとかき回した。 「うんっ!クリスマスグッズ揃えてきたわっ!!クラッカー、ローソク、ミニツリー、雪だるま人形、モール……あ、あったあった!みくるちゃんっ、これっ!じゃじゃーんっ」 ハルヒが得意満面で取り出したのは、もちろん、サンタクロースのコスチュームである。 こちらは季節と関係なくメイド姿の朝比奈さんが、ビクリと体を震わせる。 「ふえぇ、ここここれ、下のズボンはないんですかぁ?み、短いかと……」 「当然っ!!さ、着替えてきなさいっ」 サンタ服を押し付け、朝比奈さんを更衣室に放り込んだ後、ハルヒはごそごそと、とんがり帽子を取り出し、ふかふかの椅子に深く腰を沈めて本を読んでいる長門の頭にポンと乗っけた。 やれやれ。と、俺は溜息混じりに苦笑した。こんなところまで一年前と同じだな。 パラ、と長門がページをめくる。巫女さんの衣装に、いつもの無表情。 ……だが、心の中では、何を考えているんだろう? 『……改変の恐れはない』 そうか……すまん、なんだかんだ言って、気になってな。 『万が一、私が改変を行ったとしても、あなたは、一年前と同じように行動すれば良いだけ。問題ない』 ……お前が、緊急脱出プログラムを組まない可能性は? 『大規模な時空改変が起きたとき、涼宮ハルヒたちSOS団員が部室に集合することで、緊急脱出プログラムを起動させるよう、既にパソコンにプログラムしてある。 その場合、時空改変の起こる一時間前の私の部屋に、あなたを転送するようセットした』 まるでシステムの復元だな。 『そう』 やれやれ。そこまで長門が用意していてくれたら、心配することはなさそうだな。 『もし、改変が起きたら、文芸部の私に、やさしくして欲しい』 もちろんだ。怖がらせるような真似はしない。あと、改変防止のプログラムは、出来たら銃の形はやめてくれ。あっちの世界の長門が怖がっていた。 『考えておく。……あと』 なんだ? 『ゴムを付けてくれれば、改変を行った私との結合を許可する。やさしくしてあげて』 俺が反論の言葉を考える前に、長門は電話を切った。 ゴムの用意か……はっ、いかん、いかん!あっちの世界の長門を襲うなんてことができるかっ! さて、翌日。 朝出会った谷口は、しっかりと白いマスクをしていた。いつもは陽気な谷口が、流行の重い風邪でどんよりと苦しんでいるようすは、見ているこっちも辛いものがある。 やれやれ。 俺は日本海溝のように深い深い溜息をつく。 昨晩の長門の言葉に反して、しっかりと改変は行われたようだ。 まあ、俺があたふたと騒いでも仕方がない。周りの人間に、痛い痛い電波を受信しているやつだと思われるのがオチだ。一年前の経験が、そう教えてくれる。 今回は、長門がきっちり緊急脱出プログラムを組んでくれていることだし、その発動条件も分かっている。 ハルヒ、朝比奈さん、古泉、長門、俺、朝倉、六人のSOS団メンバーを文芸部室に連れて行けばいい。 まあ、焦ることはないさ。フライパンに乗っけられたアヒルみたいにうろたえるのはごめんだ。 クラスで風邪が流行っていてどうのという谷口の話にも、俺は適当にあわせて相槌を打つ。 教室に入ったら後ろの席にはハルヒが居ないんだろうな。おそらく、古泉と一緒に別の学校に飛ばされたはずだ。 ……そうだ。丁度いい、確認しておくか。 「谷口、涼宮ハルヒって知ってるか?」 「知ってるもなにも、ゴホ……東中出身であいつのことを忘れてるやつがいたら、まず間違いなく若年性のアルツハイマーだな。断言してもいい。 面のほうは、すっげえ美人なんだが、とにかく頭の中が年中あったかくて……」 「いや、涼宮の武勇伝はいい」 俺は谷口を遮る。 「今、そいつはどこの高校に行ってるんだ?」 「光陽明学院だよ……。駅前の進学校だ。ゲホ、あいつ、頭はおかしいのに成績はよかったからなぁ……」 やれやれ、間違いなさそうだ。 「なんだぁ、キョン、どっかで涼宮に一目ぼれでもしたかぁ?忠告するぜ、やめとけ」 谷口、ニヤニヤしてるのが、マスク越しにもわかるぞ、気持ち悪いからやめろ。 「お前の女房が悲しむじゃねえか、だろ?」 女房? なぜかエプロンをつけた長門の姿が頭に浮かんできて、あわてて頭を振って打ち消した。 教室に入ると、ハルヒが座っているべき俺の後ろの席には、ポニーテール姿の美人委員長、朝倉涼子が座っていた。 ……まあ、想定の範囲内だな。 俺が入っていくと、朝倉は飛びっきりの笑顔で出迎えてくれた。一年前とはえらい違いだ。 まあ、当たり前といえば当たり前か。いまの朝倉は、長門が無害化して再構成した、普通の高校生だからな。 「おはよ、キョンくん!」 「ああ、おはよう。朝倉、風邪は大丈夫か?」 朝倉はちょっと顔を赤らめて、にっこりと微笑んだ。ポニーテールがふわふわ揺れる。うーん、やっぱり朝倉にはポニーが似合う。 「うん、ようやく治ったみたい……心配してくれてたの?」 嬉しいな、と小さく呟くと、朝倉は、頬を染めながら、俺の耳に口を寄せた。 「……ね、今日、一緒に帰らない?おでん作ったから、晩御飯、食べさせてあげる」 おでん、おでんか……ああ、よだれが出そうだ。一年前、朝倉が作ってくれたおでんは、死ぬほど旨かった。そして、実際そのあと死にかけた。 「ちょっと、放課後、用事があってな。そのあと、お前の家に行ってもいいか?」 「ううん、じゃあ、この教室で待ってる。キョンくん、用事って?」 「文芸部に仮入部」 朝倉涼子はまじまじと俺を見つめて、亀が甲羅を脱いで走り出したかのを目撃してしまったように、実に意外だという表情をした。 やれやれ、そんなに俺は本を読んでいるイメージがないのかね? 放課後、部室棟に向かう途中、朝比奈さんと鶴屋さんが仲良く向こうから歩いてきたのに行き当たった。 こんにちは、朝比奈さん…… 「……?えっと、どなたでしたっけ……」 しまったっ!朝比奈さんは俺のことを知らないんだったっ。 鶴屋さんが、まじまじと俺の顔を見つめて、何かを悟ったかのように、ポンと手を打ち合わせた。 「ははあ、少年っ!さてはみくるファンクラブの会員だねっ!?うん、一年生かなっ?」 鶴屋さん、相変わらずのハイ・テンションだ。だが、ナイスフォローです。 「……ま、そんなとこです。キョンとでも呼んでください」 とたんに、朝比奈さんは顔を赤らめる。恥ずかしがってプルプルと首を振る仕草が可愛らしい。 「ふえ、そそそんな、ファンクラブだなんて……その、あ、ありがとうございます……えっと、キョンくん……?」 一年前、朝比奈さんが心底怯えて、俺のことを拒絶する目で見ていたことを考えれば上出来だ。俺は笑顔をつくって頷いた。 「おやおや、みくるっ!赤くなっちゃって、可愛いなっ!!あはは、キョンくん、うちの娘をよろしく頼むさっ!」 「つつつ鶴屋さんっ!もうっ」 朝比奈さんが顔を真っ赤にして、プッと頬っぺたを膨らます。 「また、そのうちお会いするかもしれません。そのときは宜しく」 「あ、はぁい。さよなら、キョンくん」 「じゃあねっ、少年、大志を抱きなっ!!」 文芸部のドアの前で、俺は一つ大きく深呼吸をした。 久しぶりの、こちらの世界の長門有希との再会だ。頭に、眼鏡をかけた内気な文学少女の姿が浮かんでくる。 俺はドアに手をかけ、思い切ってドアを開けた。するとそこに―― いた。 長門有希。 座っていた粗末なパイプ椅子から立ち上がって、じっと俺を見つめる、驚いたような表情。 その端正な顔には、眼鏡が―― あれ? 眼鏡が――ないぞ。 ど、どういうことだ?俺はまじまじと長門を見つめ、一年前との違いにようやく気が付いた。 手に持っているのは分厚い本じゃなく、薄っぺらな新聞。そして傍らに置いたラジオ。イヤホンが片耳に伸びている。 そして、眼鏡のつるがかかっているべき耳には―― 赤鉛筆だ。 俺は絶望的な気持ちで溜息をついた。 競馬狂、長門有希がそこにいた。 俺がいきなり入ってきたので、一瞬立ち上がった長門は、すぐまた椅子に戻り、視線を競馬新聞に落とした。まるでスプーンを曲げようと試みる5歳児のように真剣な目つきだ。 「あのー、長門、さん?」 長門は、ちら、とこちらに、草むらに隠れた路傍の石でも見るような視線を送った。 「なに」 それっきり、また競馬新聞に没頭する。 「ちょっと、その……話があって……」 「あと」 戦場で聞かされたら、相手の戦意を完全に断ち切るような即答だ。 「レースが始まるから」 長門は、イヤホンに片手を当て、ラジオから流れる実況に耳を澄ましているようだ。 やれやれ……。 俺はひょいと、長門の手元にある競馬新聞を覗き込んだ。びっしりと赤鉛筆で、予想やデータが書き込まれている。相変わらずのきれいな楷書体だ。 と、そこで昨日の記憶がフラッシュ・バックする。 たしか、昨日、SOS団の巫女さん長門も競馬新聞をチェックしていた。何でも、今世紀四番目の大穴がでるから、資金をまわすとか……。 あいつの場合は、実際に結果を知っているのだから、予想ではなくただのインチキなのだが。 はて、そのとき、長門が赤丸で囲んだ馬は……たしか……。 「……長門さん、この、アサクラアサシンって馬が一着になると思うぞ」 長門有希は、幸運を呼び込む壺を売りにきたセールスマンを見るように、胡散臭そうに俺をみて、ばっさりと袈裟切りで切り捨てるように断定的に言う。 「ない」 「いや、でも……」 長門はやれやれといった表情になる。古泉だったら肩の一つもすくめるところだ。 「不可能。無理。素人考え。……火傷をする前に馬はやめたほうがよい」 このやろう……いいだろう。未来を知っている人間の強さを見せてやるよ。 「…………………」 レースが終わり、長門有希は三点リーダを大量生産しながら、俺の顔を穴が開くほど見つめている。 その視線は、先ほどまでの、石ころに向けるような無感動なものから、うって変わって、驚嘆と尊敬に満ち溢れてきらきらと輝いている。 「……師匠」 こら、誰が師匠だ。 調子を狂わせられっぱなしの俺は、ようやく本題を切り出した。……とはいえ、この分じゃ期待はできないがな。 「あー、長門、お前、俺と会ったことがあるか?」 「ない、師匠」 そうか……やはりな。こちらの世界の長門有希が、読書狂じゃなくて、競馬狂になっているんだから、図書館で俺に出会った記憶がないってことは、まあ、不自然じゃない。 「……でも、師匠のことは知っている」 ああ、まあ同じ学校なんだから、見たことぐらいはあるだろう―― 「師匠は、私と同じマンションに住む、朝倉涼子の婚約者」 「あ、いたいた」 そのとき、当の朝倉涼子が、ドアを開けて文芸部室に入ってきた。 い、今、長門はなんと言った?婚約、俺と朝倉涼子が? 谷口の言葉が頭を掠める。女房。あれは、朝倉のことだったのか。 朝倉はにこやかに、黙り込んでしまった俺を長門に紹介する。 「長門さん、こちら、キョンくん。知ってるよね、あたしと同じクラスの……。彼、文芸部に入りたいんだって」 その一言で、長門は、納得したようにこっくり頷いて、パタパタと棚に歩いていくと、入部届けの用紙を持ってきて、俺にさしだした。 「今、部員は一人」 長門は、ちょっと頬を赤らめた。そして、微かにだが、笑ったように見えた。 なんだか、あれほど見たいと思っていた長門の笑顔さえ、異質なものに思えてしまう。 変だぜ、この世界。競馬狂? 「師匠で、二人目」 俺と朝倉と長門は、三人で朝倉の家まで帰った。 うーむ、思考が上手く働いてくれない。あと、長門、頼むから師匠って呼び方はやめて欲しい。 朝倉が俺の腕に、ごく当たり前のことのように自分の腕を絡めてきたのも、俺の思考を停止させるのに一役買ったと思われる。 これじゃまるで恋人同士じゃねーか――と、突っ込んでみても、事実、この世界ではそうなのだから仕方がない。恋人どころか、既に婚約しているのだ。 SOS団にいるときのような、少し翳のある笑顔ではなく、心の底から喜んでいるようないい笑顔をつくる朝倉涼子の顔を見ていると、なんだか、俺のほうまで変な気持ちになってくる。 まるで、ずっと前から朝倉が恋人だったような―― やめろ、俺。元の世界にかえれば、俺にはハルヒがいるだろうが。 しかし…… 俺はちらりと横を見る。 長門は、すっかり尊敬のまなざしで、俺のことをその黒曜石のような瞳でじっと見つめている。 そう見るなよ、俺には予想師の才能なんてまるでないんだから……。 「師匠、聞いて欲しい」 なんだ、長門? 「この長門有希には夢がある――いつか、馬主になりたい。自分の馬で、レースを勝ち抜いてみたい」 ……その馬につける名前も、もう決まっているんだろ? 長門はコックリと頷く。 俺と長門は同時に言った。 『サイレントユキ』 やれやれ。 長門の大食漢ぶりは相変わらずで、すっかり腹の減っていた俺も、朝倉の作ったおでんを貪り食う。うむ、うまい、やはり絶品だ。 あっという間に夕食を平らげると、長門有希は、つと立ち上がった。 「長門さん、帰るの?」 長門は無言で頷く。そして、俺の方を見て言った。 「師匠、また明日、部室で」 そう言い終ると、長門はするりと玄関から出て行った。 「ふふ、意外だな、キョンくんが、長門さんと仲良くなるなんて」 長門を見送った俺に、朝倉が嬉しそうに言った。 まいったね。 いずれにせよ、明日、ハルヒと古泉、朝比奈さん、朝倉を連れて、文芸部室に行けば片がつくことだが。 元の世界に戻ったときに、長門にじっくり話を聞いてみたい。何考えてんだ? 「じゃあ、俺もこれで――」 と腰を上げてかけると、朝倉は助けた亀に殴られた浦島のように、びっくりして目を丸くした。 「ど、どうしたの、キョンくん。なにか特別な用事でもあるの?」 い、いや、そんなものは別にないが。 「じゃあ、いつもみたいに泊まっていくんでしょ?一緒に、お風呂はいろうよ」 お風呂?いつもみたいに?お風呂?一緒に? 急に、朝倉はクリスマスプレゼントが貰えなかった子供のように、悲しそうな目になる。 「……あたしのことが嫌いになったの?だから帰るって――」 「ち、違うっ、違う違う!そ、そうか、そうだな、風呂に入らせてもらおうか」 慌てて力いっぱい否定してしまった。 朝倉は顔を赤くして、下を向きながら言った。 「じゃあ……お風呂場行こう、ね?」 俺が戸惑っている間に、朝倉はするすると自分の服を脱いだ。それがさも当然であるかのように、俺の前に豊かな白い裸体をあらわにする。 「キョンくん、脱がないの?」 「あ、いや、その緊張して……」 実際は膨張だがな。主にトランクスの中が。 「ふふ、変なの、婚約者なのに、いまさら緊張なんて……しかたないな、脱がしてあげる」 「い、いや、大丈夫だっ、自分で脱ぐからっ」 朝倉が屈み込んで俺のズボンのチャックを下げようとしたのを止めて、俺はあわてて、朝倉を風呂場に押し込んだ。 腰にタオルを巻いても、息子の頑張りは隠しようもない。諦めて、タオルは手にもったまま風呂場に入った。 「背中流してあげる」 朝倉は、俺を座らせて、背中に石鹸を塗りたくる。スポンジの感触が背中を這い回り……ってあれ、なんか違うものの感触だ……これは…… 「あ、朝倉、その、胸があたってる」 「そう、こっちが元気になっちゃうかな?」 朝倉は、いたずらっぽく笑うと、俺の股間に手を伸ばした。 うっ、おいよせ朝倉っ、息子をなでなでするな! 「後でたっぷり頑張ってもらうんだもの……ねぎらわなきゃ、ね」 ねぎらう必要なんてない。十分に元気いっぱいだ。こいつは今100パーセント中の100パーセントになっているところだぞ。 朝倉がシャワーで泡を洗い流し、俺が逃げるように湯船につかると、朝倉が後から湯船にはいってきた。 広めの湯船とはいえ、二人で入れば当然ながら、俺と朝倉の体は、ちょうど抱きかかえるように密着した。 「キョンくん……その……硬いの、あたってる……」 朝倉が赤い顔をして呟く。すまん、だがどうしようもない。 「ね、手をまわして……抱きしめて……」 言われたとおりにした。朝倉の体はひどく柔らかい。 朝倉の肩から漂う、石鹸の匂いに、脳みそが融けそうだ……。 朝倉が髪を乾かしている間、朝倉に言われたように、朝倉の部屋で、ベッドに腰掛けて待つ。 さすがに、自分のパジャマが用意されているのを知ったときには愕然としたね。どんだけ入り浸ってるんだ、俺は。 ふとベッドの枕元の方を見ると、そこに―― あった。 シンプルな写真立て。そして、あの写真が。 夏合宿の時に撮った、SOS団の集合写真。困惑したような、朝倉の微笑。 写真を見つめるうちに、融けきった脳みそが、ようやく少し動き出す。 だが、また疑問が増えちまった。 なぜ、この写真は改変を免れた?なぜ、長門は図書館に行った記憶を持っていない? 今度の改変は、一年前のときとどこか違っている。そのことは分かる。 では、どこが違うのか? そこで俺の思考はフリーズする。 やれやれ。 長門有希、一人きりのがらんとしたマンションで、今、何を考えているんだ? 浮かんできた映像は、大量のデータと睨めっこしながら、予想師としての腕を磨く長門の姿だった。 ううむ、緊張感がない……。 パジャマ姿で朝倉涼子が部屋に入ってきた。 「朝倉、この写真、いつ、どこで撮ったか覚えているか」 「え、写真?」 朝倉は、写真立てを取り上げると、しげしげと覗き込んだ。 「変だな……この写真、撮った覚えがないわ……あなたと長門さんと……後は知らない人たちね」 おかしいなあ、と朝倉は首をひねった。 「キョンくん、この人たち知ってる?」 ああ、知ってるさ。明日、お前にも会わせてやるよ。 「ふぅん……ずいぶん仲が良さそうね……」 俺の腕を取ったハルヒの笑顔をまじまじと見つめながら、朝倉がぼそりと呟く。 ひょっとして、やきもちか、朝倉? 「……ばか」 朝倉はプッと頬っぺたを膨らませた。ドスンと俺の横に腰を下ろし、俺の肩に頭をもたれさせる。 俺の心臓はバクバクと鼓動を速めている。 ……さて、どうする? どうしようもない。流れに従うこと以外に、俺になにが出来るだろう? 俺は朝倉の肩に、震える手をまわして、朝倉涼子を抱き寄せた。 「キス、して」 朝倉が目をつぶった。 パジャマを脱がせ、シンプルな白い下着をとると、朝倉が一糸まとわぬ姿が現れた。ふくよかで柔らかそうな体、大きな胸。相変わらず、プロポーションは抜群だ。 「やだ、そんなにまじまじ見つめないで……」 慌てて朝倉が胸を隠そうとするが、腕に圧迫された乳が横からこぼれて、余計に興奮させる。 朝倉も、恥じらいのためだろうか、ミルクのように白く艶やかな肌の胸元を、ほのかに赤く染めていた。 俺は、さらに速く、バクバクと心臓を鼓動させながら、手を伸ばして朝倉の胸に触れてみた。吸い込まれるように柔らかい。 「んっ……」 朝倉がピクンと体を震わせる。さらにピンク色の乳首を触っていると、次第にその突起は硬くなってきた。 「んん……もお……」 朝倉が俺に抱きついてくる。貪るように、朝倉は俺の口を吸った。 「んくっ……ちゅる……ぷはっ……ねえ、キョンくん……」 ん、どうした? 朝倉が赤い顔で、わずかに瞳を潤ませている。 「……今日も、あれ言わなくちゃ駄目?」 あれってなんだ――と言いかけたが、ここは無言で頷いておこう。きっと好きだとか愛してるだとかなんとか、そんなセリフだろ、おそらく。 朝倉は、恥ずかしそうにコックリ頷くと、俺から体を離し、ごろんとベッドに寝転がり、柔らかな太腿の奥にある、自分の茂みの下を広げてみせた。 「キョンくん、お願いします……涼子のおま×こ、な、舐めてください……」 えええええ!? 懸命にそのセリフを言い終わった朝倉を、俺は呆然とした顔で見つめていた。 俺は朝倉に、こんなことを言わせていたという設定になっていたのか……。 朝倉にこんなことを言わせている自分をぶん殴ってやりたい。 いや、そのように世界改変をしたのは、そもそも長門だから…… 「も、もう一回?お願いします……涼子のおま×こを――」 「い、いや、いいんだ、スマン、朝倉!」 慌てて遮ると、俺は朝倉の腿の間に顔を埋めた。 「あんっ……くうっ……キョンくん、いいよお……くぅん」 長門、長門、そっちの世界に戻ったら、じっくり話を聞かせてもらうからな!! 俺は、朝倉の大事な部分に、身を硬くした自分の息子をあてがい、一気に腰を沈めた。 「あはぁっ……うう、キョンくんのが、入ってる……あんっ……」 そのまま、ゆっくりと腰を動かす。 「あんっ……んんっ……気持ちいいよ……キョンくん……」 うう、腰の動きが自然と速くなる。朝倉は嬉しそうな声を漏らした。 「あんっ……あはあっ……いいよぉ、キョンくんっ、あん、あん、あん、ああんっ、気持ちいいっ!!」 下半身に比重の重い液体がたまっていくような感覚。それがゆっくりとせり上がってきて、あふれ出ようとする。 「ああん、ああんっ!!あん、あん、ああん、あはあっ……いっ、いい、いきそお、キョンくんっ」 朝倉が腰をくねらせ、ビクンと体を震わせた。 「あうっ、あはああああああああっ!!!……あふっ……あはっ……ふうっ……」 俺は、達してビクビクと体を震わせている朝倉に口付けをした。 「……大好き」 俺もだ……決して嘘じゃない。 だが……。 俺の居場所はここではないんだ。 「朝倉、ちょっと用事があって、午後の授業はサボるから、放課後、文芸部で待っていてくれないか?」 翌日の昼休み、俺と向かい合ってお弁当を食べていた朝倉涼子は、ご飯を運ぶ箸を止めた。 「うん、いいけど……それって、写真の人たちのこと?」 「そう」 俺はブレザーのポケットから写真を取り出す。今朝、朝倉に言って借りたものだ。 これが切り札の一つになる。そんな気がしたからな。 「キョンくん、成績いいから大丈夫だと思うけど、あんまりサボっちゃだめよ」 朝倉はウインナーを箸でつまむと、にっこりと微笑んで、俺の方に差し出す。 く、口をあけろというのか……クラス中が微笑ましい光景でも見ているように、俺とお前の昼食風景を眺めているんだぞ。 「……食べたくない?」 朝倉が悲しそうに瞳を潤ませる。クラス中から放たれる、突き刺すような鋭い視線が痛い。 俺は観念して、口を開けた。 朝倉が嬉しそうににっこりと微笑む。 「はい、キョンくん。あーん」 うう、俺はなにをやっているんだ……長門、俺に何をさせたいんだ……お前は。 光陽明学園の前で待つこと、二時間近く。 もう少し遅く出てもよかった気もするが、一年前とのズレは看過できないレベルだ。なんかの拍子で、ハルヒと古泉に出会えなかったら痛い。 男子は詰襟、女子はブレザー。共学になった私立学園の、制服姿の高校生たちが次々と下校してくる。 さて、古泉とハルヒが出てきたら、なんと言って話しかけるか? 俺が苦心して適切なセリフをひねり出そうとしているとき―― 出てきた。 涼宮ハルヒと、古泉一樹。 ハルヒの髪が長い。腰まで届くロングヘアだ。そして、入学当初のような、つまらない日常に苛立つ不機嫌な表情。 一年前と変わっていない。金魚の糞のように古泉がくっついているが、さて、こっちの古泉は、ハルヒのことが好きだとかぬかすかね? 「古泉一樹と、涼宮ハルヒだな?」 古泉とハルヒは、キャッチセールスでも見るように、胡散臭そうに立ち止まった。 「ええ、そうですが……はて、あなたはどなたでしょう?」 ハルヒも絶対零度のように冷たい視線を俺に向ける。 「なんであたしの名前を知ってんの?あんた、ストーカー?北高の制服ね……なんの用?ナンパならお断りだから」 視線で殺そうとでもいうのか、ギロリと俺を睨みつけるハルヒ。やれやれ、まあいい。どうせ、言うべきことは決まっているんだ。 「三年前の七夕、お前は学校の校庭に白線でメッセージを書いた」 む、とハルヒが眉をしかめる。 「……それがなんだってのよ、ふん、誰だって知ってるわ、そんなこと」 「聞け。そのメッセージは、織姫と彦星に宛てられたもので、内容は『私はここにいる』だった……」 さっとハルヒの顔色が変わる。猛牛のごとく俺のネクタイを引っつかもうとするハルヒを、俺はひらりとかわす。 「な、なんで読めるのよ……あたしが考えた宇宙語を……確かにそう書いたけど……」 なんで知ってるか、教えてやるよ。だってな…… 「ほっとんど俺が書いたじゃねえか、あれは!」 よし、言ってやったぜ。ハルヒが瀕死の金魚のように口をパクパクとさせた。 「あ、あんた……じゃあ……」 そう。その通り。 「俺がジョン・スミスだ……まあ、キョンってあだ名のほうが慣れてはいるが」 さて、話を聞いてもらおうか。 ハルヒは、呆然とした顔で、コックリと頷いた。 「SOS団か……楽しそうね」 はあ、と涼宮ハルヒは溜息をついた。一方、古泉の方は、相変わらず半信半疑の表情だ。というか、完全に信じてないだろうな、この表情じゃ。 「信じられないか?」 俺は古泉に聞いてみる。古泉は肩をすくめた。 「あなたがジョン・スミスさんである、という確証もありませんしね。北高には、三年前に本物のジョン・スミスさんがいて、あなたは単にその話を聞いたのかもしれません。 その場合、タイム・トラベルを持ち出さなくとも説明がつきます」 「なるほど。ちなみに、俺のいた世界では、お前はガチでホモだったぜ」 「こちらでもそうですよ」 古泉はさらりと流す。 爽やかだがぞっとする。実にぞっとする。 俺はポケットから、かねてからの写真を取り出した。 「じゃあ、これはどう思う?単なる合成に見えるか?」 俺たちSOS団が写っている、この世界では唯一の写真。 古泉は、まじまじと写真を覗き込み、写真をひっくり返し、またまじまじと眺め、やがて溜息をついた。 「お手上げです。まるで本物ですね……この写真の季節は夏ですか?」 「SOS団の夏合宿だ。孤島に遊びに行ったんだよ。俺が平行世界からやってきたことの、唯一の証拠になっちまったが……」 ハルヒも目を丸くして、自分の写った写真を眺めている。 「これが……SOS団の団員たち?」 その通りだ。宇宙人、未来人、超能力者。あと、俺と朝倉が普通人だ。 さて。 「北高にくれば、そいつらに会わせてやれる。どうだ、来るか?」 ハルヒは、全力でブンブンと音がしそうなほどに首を縦に振り、古泉もしぶしぶといった様子で頷いた。 ハルヒと古泉を、朝倉と長門が待つ文芸部に押し込み、「師匠……」「キョンくん……」という声を振り切って俺は書道部に向かう。 ちょっとお話が……というと、朝比奈さんは案外素直に頷いてついて来てくれた。昨日挨拶しておいたことが功を奏したようだ。 俺がドアを開けて、一同、訳がわからない、といった顔をしている文芸部室に朝比奈さんを連れて入ると―― パソコンの電源が入った。 俺はまっすぐパソコンの前に座る。やれやれ、これで任務完了だ。 YUKI.N> これは緊急脱出プログラムである。起動させる場合はエンターキーを、そうでない場合はそれ以外のキーを選択せよ。起動させた場合、あなたは時空改変の機会を得る。 カーソルが言葉を紡ぐ。 YUKI.N> このプログラムが起動するのは一度きりである。実行ののち、消去される。非実行が選択された場合は起動されずに消去される。Ready? 「なんなのこれ?どういうこと?ちょっと、ジョン、説明しなさいっ」 ハルヒがわめく。 「自分の世界に帰るんだよ……」 俺は、長門の顔を見る。困惑した表情。 そして―― 朝倉、涼子。 「キョンくん……どういうこと……ど、どこに行くの……」 怯えた声を出す。泣き出しそうな顔だ。 Enterキーにかけた手が震える。俺だって、この世界が嫌いじゃないさ。 だがな、朝倉。 俺がお前に――本当のお前に会うためには、俺は、ここにいるわけにはいかないんだ。 「キョンくん、待って――」 朝倉の声が聞こえたが、俺は、ぐっと目をつぶって、Enterキーを押し込んだ。 次の瞬間には、俺は長門のマンションにいた。 「あなたを待っていた」 おう、二日ぶりだな長門。といっても、お前は今日俺に会ったばかりか。 目の前の長門有希は、すっと立ち上がった 「時間が惜しい。今すぐ出かける。説明は途中で」 「お、おい、どうしたんだ?」 「道々話す」 俺は長門にものすごい力で引っ張られて、走るように長門のマンションを飛び出た。 「ど、どこ行くんだ?」 長門はワイヤーロックがかかったスクーターに近づくと、高速呪文を唱えてロックを外した。同時に、キーもなしにエンジンがかかる。 「あなたの家。……乗って」 おいまてそれは窃盗だ――という俺の抗議もむなしく、俺が後ろに乗った瞬間、長門は全速力でスクーターを発進させ、俺は後ろに吹っ飛びそうになった。 「スピルバーグの映画では、宇宙人との二人乗りはもっと優雅だったぞ!」 俺は長門の腰にしがみつきながら叫ぶ。 「しっかりつかまって……ブースターモードで加速」 長門がさらに高速呪文を唱え、さらにスクーターは急加速した。 「時空改変を行うのは、朝倉涼子」 俺の家に向かう途中、そう長門が言ったとき、俺は長門の腰にしがみつきながら叫んだ。 「まて、そんなはずはない……だって、今の朝倉にはそんな力はないはずだ!お前が、無害に構成した普通の女子高生のはずだろ!!」 「そう」 長門が呟くように言う。 「だが、情報統合思念体の急進派が、朝倉涼子に干渉した。朝倉の情報操作能力を復元し、その任務を進めようと独断専行……」 朝倉の任務? 「あなたを殺して、涼宮ハルヒの情報爆発を誘発すること」 一年前の、薄く笑ってナイフを構えた朝倉の姿が頭に浮かぶ。 「じゃ、じゃあ、朝倉は、俺を殺すために、俺の家に向かっているってのか!?」 「そう。だが、朝倉涼子は、あなたを殺さなかった。そのかわりに……」 ようやく、俺の頭の中で、すべてのことがつながった。 俺の家の前について、俺と長門はバイクを乗り捨てた。誰だか知らないが、持ち主、スマン。 「間に合った」 朝倉涼子は、まだ来ていないようだ。 長門は、ふと目を伏せる。 「……本来、安全を考えれば、あなたを連れてくるべきではなかった。だが――」 俺にも長門の言いたいことは分かった。 そう、俺が見届けなくてはならないんだ―― この事件の、決着を。 俺は長門に向かって頷いた。 そのときだった。 暗闇の中から、ゆっくりと人影が出てきた。 長い髪、制服のスカートの下に伸びる足、白いハイソックス。そして、凍りついたような薄い笑み。 右手に持った、大型のごついナイフが、電燈に照らし出されて冷たい光を放つ。 情報統合思念体の急進派が、俺を殺すために作成したヒューマノイド・インターフェイス。 朝倉、涼子。 「あら、長門さんじゃない……こんな時間に何をしているの?」 朝倉が長門に問いかける。にこやかな笑顔。だが―― その表情は、薄っぺらの作り物だ。 長門によって再構成された、SOS団団員の朝倉涼子の表情が、俺の頭をよぎる。 困ったように微笑む顔。喜びにあふれた表情。うつむいて涙をこらえる顔。 どれもこれも、作り物の表情じゃなかった。本物の感情が表れた顔だ。 今、目の前にいる、朝倉涼子の、笑顔とは違う。どれだけそれが、笑っているように見えたとしても、こいつの表情は作り物だ。 「あなたの目的は分かっている……彼を殺させるわけにはいかない」 「彼?」 そういった瞬間に、朝倉がピクリと体を震わせた。 「それが私の任務だもの……そうしなくてはならないの。それとも、邪魔する気?」 朝倉の動きがおかしい。 体を小刻みに震わせ、動きがぎこちない。言葉も、微かにどもるような口調になっている。 長門が言う。 「あなたは、蓄積したエラーデータによって正常稼動することが出来ない。……私には勝てない」 「……やってみなくちゃ分からないわよ……殺さなくちゃいけななないいいののの……彼を……キキキキョンくんんんをを」 朝倉の言葉は、異常動作をしたCDのように、奇妙な繰り返しをする。 ぶるぶると朝倉の体が震えだし、朝倉の顔に張り付いた冷たい笑顔が、はっきり分かるぐらいに歪んだ。 朝倉涼子の表情が変わる。 その顔が――いまにも泣き出しそうな顔になった。 はっと俺は息をのんだ。 ――朝倉だ、SOS団団員の。間違いない! 「朝倉っ!!」 朝倉は、涙をぽろぽろこぼしながら、ぎこちなく俺の方に顔を向ける。 「かかか体が、勝手にににっ……あああたしは、キョンくんんんのことを殺したたくなんかないのににに……」 がくがくと震えて、朝倉は体をよじりながら、地面にひざをついた。 長門の方にやっとのことで顔を向けた朝倉は、苦しそうに涙をぼろぼろと零した。 「なな長門さん……たたたたたすすけて……こんなのこんなのののいいいややああああああ!!」 それっきり沈黙すると、一回大きく、ビクン、と体を震わせ、やがて朝倉涼子は体を起こした。 朝倉の体の震えは止まっている。 俺の方を見た、朝倉涼子の冷たい目。その顔には、凍りついたような笑みが浮かんでいる。 「さよなら、死んで!!」 一閃、ナイフと腰だめにして、朝倉涼子は、俺に向かって飛び掛ってきた。 ズンッ 白刃が、柔らかい肉体を突き通す音。 だが―― 俺が刺されたわけじゃない。朝倉のナイフは、俺から50センチほどのところで止まっていた。 「キョン……くん……」 長門の腕が輝く刃に変わって、朝倉の胸を突き通していた。 長門はひどく苦しそうな表情を浮かべている。涙が一筋、長門の頬をつたった。 ズブ、と長門は朝倉の体から白刃を引き抜く。胸から血を噴出させながら、朝倉涼子は地面に崩れ落ちた。 「朝倉ああっ!!」 俺は朝倉に駆け寄った。 朝倉涼子は、体をビクビクと痙攣させながら、微かに呟いた。 「かか改変ん……しししなくちゃ……今度こそそそそ……ふつうののの……おお女の子で……キョンくんと……一緒……に……」 長門が、朝倉の前に屈み込んで、朝倉の耳に囁く。 「……その必要はない」 長門を見つめる、朝倉の虚ろな目。 「あなたを情報統合思念体から再切断する……目覚めたとき、あなたは元の、普通の高校生に戻っている……」 朝倉が、かすかに微笑む。 「安心して」 そういった長門の目からは、涙が流れていた。 「あ……り……が……と……」 俺は、ようやく朝倉を抱きおこす。 朝倉涼子は、既に意識を失っていた。 さて、後日談。 朝倉は眠ったまま病院に運ばれた。そのまま三日間、眠り続けている。 もちろん、肉体的に傷がどうこうってわけじゃない。長門が、情報統合思念体からの干渉を防止する防壁プログラムを、じっくりと時間をかけて構築するために、構築のあいだ朝倉には眠ってもらっていた。 そして、今日の朝、長門が電話で、プログラムの構築が終わったと連絡してきた。情報統合思念体の干渉は、今後、まず起きないだろうと長門は言う。 そう信じたい。 椅子に腰掛けた俺は、病院のベッドで眠り続ける朝倉涼子の美しい顔を見た。 ……朝倉は、俺を殺すように、情報統合思念体の急進派によって、プログラムの干渉を受けた。 自分の意志に反して、俺を殺すために、俺の家に向かっているとき、朝倉はどんな気持ちだったのだろう。 そして、そのぎりぎりの瞬間、朝倉はハルヒの能力を利用して世界改変をした。 後のことは、俺が体験した通りだ。 朝倉が改変した世界では、朝倉涼子は俺の婚約者になっていた。 俺の弁当を作り、一緒にそれを食べ、ポニーテールを揺らして、幸福そうに笑っていた。 あのとき、Enterキーを押さなければ―― 果たして朝倉は幸せになれたのだろうか? 俺は首を振った。 断言する。 答えは――NOだ。 なぜって? 俺は立ち上がって、朝倉の眠るベッドの枕元に置かれた写真立てを取り上げた。俺のポケットに入ったままだった写真。 長門がもってきた写真立てに入れて、朝倉の枕元においてある。 SOS団の集合写真だ。ハルヒ、長門、古泉、朝比奈さん、妹に抱きつかれた俺、そして―― 困惑したように、微笑する朝倉。 朝倉が、改変をした世界で、唯一そのままにしたもの。 これが、お前の答えだと受け取っていいんだよな? SOS団のみんなと一緒に、この世界に留まることが。 俺は、朝倉の顔を覗きこんだ。――そろそろだろうと思う。そんな予感がする。 朝倉涼子が、目を覚ます。 やがて、ゆっくりと開いていくまぶた。その瞳が―― 俺を見る。 泣くんじゃないぜ、俺。ここは笑うべきところだ。朝倉にお前の笑顔を見せてやれよ。ほら、笑え。 俺は、こぼれてきた涙をぬぐうと、無理やりに笑顔を作った。 「おかえり、朝倉」 「……うん」 朝倉涼子が、微笑んだ。 おしまい 涼宮ハルヒのSS 厳選名作集 長編 ループ・タイム
https://w.atwiki.jp/kt108stars/pages/6063.html
関連スレ ベテラン痴漢四天王の襲来 730 :NPCさん:2011/07/12(火) 18 52 03.33 ID ??? 女性ばかりのサークルのセッションに遊びに行った。 流石に1人じゃ生きにくいんで、先方の了承もらって同伴した。 行った先が女性ばっかりだったのはまぁいいとして、 特定の女性がなんつーか、凄い尖った対応された。 そのせいでちょっと微妙な気分になってしまった。 サークル代表の女性がたまたま、昔、コンベでの顔見知りだった。 (誘ってくれたのは代表とは別人) セッションが始まる前の時間、その人と思い出話をしていると、 明らかに「オッサンの武勇伝うぜ~」って態度を取る。 古い話に、別の女性が「そんな時代があったんですねえ」と相槌を打つと、 その女性の肘を叩いて「ホステスみたいな真似やめな」と言ったりする。 『当時人気あったGM』についての話に割り込んで来て、 「で、その旨い人は今日来てないの?」とかね。 「きみと話してないけど?」と言ったら他の人達が嫌な気分になるだろうし、 誘ってくれた人と代表と同伴者と喫煙所に逃げた。 一服しながらお互いに謝りあった。 件の女性は、普段は皆に優しい人柄らしい。 何故あんな感じになってしまったのか、今振り返る。 自分の見た目がイケてないのは置いておくとして、 初見時に女性オンリーで大勢いるのを見て狼狽えたのが良くなかったか? それをフォローしようとして「や、俺らの時代じゃ1人女性がいるだけで 華やかだった。女性ゲーマー増えて嬉しい」とか言ったのが地雷か? 女性蔑視、又は下心満開ヤロウだと確定されてしまったのか? と、前の報告を改変したような感じで報告した。 こうした事例もあるから、先の報告も報告者が違えば別な話になるかもね。 もちろん痴漢はただの犯罪だ。 731 :NPCさん:2011/07/12(火) 18 59 08.29 ID ??? 730 で、それがどのように痴漢行為を正当化するのだね。 732 :NPCさん:2011/07/12(火) 19 03 22.94 ID ??? 731 君のPCか携帯は、レスの最後の行が表示されないバグがあるようなので気を付けた方がいいよ 733 :NPCさん:2011/07/12(火) 19 12 26.24 ID ??? 732 ? だったら別にありもしない仮定をでっち上げて、あたかも男性側を弁護するような発言をする意味がどこにあるのだね。 私にゃ、「痴漢は犯罪だ」と書き添えることで、自己弁護を正当化しつつ、あたかも女性側の思い込みに根ざしたえん罪であるように、 読者を誘導する意図があるように見えるがどうだろう。 そうでないなら、そのさして面白くもない小説モドキを書いた動機を説明してくれるかな。 734 :NPCさん:2011/07/12(火) 19 32 07.27 ID ??? 痴漢するキチガイの取った行動が別の視点で見れば困じゃないって? そんな考えの男と見透かされてただけじゃないの? 735 :NPCさん:2011/07/12(火) 19 42 46.58 ID ??? 代表が胸を揉んでと甘い声で囁き潤んだ瞳でじっと見つめてきた 胸を揉むとあんあんと喘ぐ 他の女も胸を揉んでと言ってきたので揉もうとしたら、代表が私以外揉んじゃ駄目と言ってきた セッションをそろそろ始めようと言ったが、いやん、おっぱいいいのぉぉぉと喘ぐので、時間管理が出来ないなと注意した 代表の出す女NPCもおっぱい揉んでぇぇぇぇ ひゃんきもちいいのぉぉぉと意味も無くおっぱいでイクので(略) 別の視点で報告されたらこうなるのか? 736 :732:2011/07/12(火) 19 54 43.26 ID ??? まず最初に私は報告者じゃない さらに730は最初とは別の報告だよね その中で彼は女性オンリーサークルに参加して困惑したことを報告しており、痴漢云々に関しては勝手に君が空読みしているだけだと思うのだが いやこの報告は最初に訴えられたやつが自己弁護のためにでっち上げた代物だとエスパーするの? 737 :NPCさん:2011/07/12(火) 20 01 26.78 ID ??? 736 例の報告がどういう視点で違った報告になるのかを教えてくれんかの? 738 :NPCさん:2011/07/12(火) 20 04 57.57 ID ??? 730がエスパーして、更に要らん事書いたのが全ての元凶だろ 744 :NPCさん:2011/07/12(火) 20 40 00.54 ID ??? 730 過去語りして楽しいのは、喋ってる本人だけだろ 空気読めないの? 好きでも嫌いでもないどうでもいいやつの過去とか、一番どうでもいい話 748 :730:2011/07/12(火) 20 50 30.00 ID ??? さっきのは報告だよ、ちょっとふざけてしまったけど。 報告書が別の人物なら違った視点になるかも、というだけの意図だったけど、 確かに余計な一文だったね、すまない。 痴漢を擁護する気も、報告した女性を攻撃するつもりも無かったけど、 気分を悪くさせたら申し訳ない。 自分は、報告にあった『凄い人』とは別人だよ。と、思いたい。 750 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 15 33.65 ID ??? 748 それを信じてもらえる理由があるとは思えないなあ。 まあ、真実だったとしても老害乙でFA。 751 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 25 58.52 ID ??? 本人降臨? 752 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 27 13.71 ID ??? まあ本人だろうなあ。 753 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 28 07.85 ID ??? 老害乙 754 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 33 07.92 ID ??? 当人がいつもどおりにしてるつもりでも周りにとっては不快だなんて話は億万とある訳で 660,675,681 730 互いの視点を比較するサンプルとしてはなかなか面白い例になったな 755 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 40 46.20 ID ??? 754 俺はエスパーじゃないがお前変だ 756 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 41 07.17 ID ??? どう改変しても犯罪は犯罪だろ 759 :NPCさん:2011/07/12(火) 21 57 46.25 ID ??? 730が別報告だったとしても660の酷さは揺るがんな。 言葉のみならまだしも乳もんじゃ言い逃れできんだろ。 760 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 00 03.25 ID ??? ぶっちゃけ乳揉みは初対面なら性別逆でもアウトだからな 761 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 01 06.48 ID ??? で、結局 660と 730は同じ場の話なの? 762 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 02 39.15 ID ??? 同じだと確信してる人はいるみたい 763 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 12 38.21 ID ??? 痴漢はさすがに引くわ 764 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 14 34.62 ID ??? 同性ならセーフ 765 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 15 13.03 ID ??? セーフの条件は性別じゃなくて相手が嫌がってるかどうか 766 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 16 39.84 ID ??? 嫌がってるのを察せられるなら、そもそもセクハラしないわけだ 772 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 41 00.35 ID ??? 744 なるほど、本当に読解力がないのか。 730の報告者と古い知り合い(サークル代表の女性)が昔の思い出を語り合っていたら 横からケチを付けられた、って報告なんだが。 775 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 44 52.03 ID ??? 772 うん、まあなんだ。 流れも読めず文章力もなく、他人とコミュニケーションする能力もないんじゃ、 そりゃ困ったちゃん扱いされるよ。 この流れでその報告(?)をして誰かにフォローされると思ってるんじゃどうかしてる。 776 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 45 56.81 ID ??? 全くだ どう見ても 730の困が乳揉みの件はなかったふりをして 被害者面で報告したらこうなるよという実演にしか見えんわ 777 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 46 35.82 ID ??? というか実演だろ? 横からMKPを掻っ攫いたいようにしか見えん 780 :NPCさん:2011/07/12(火) 22 56 49.44 ID ??? 本当に報告なら、「先の報告も違う話になるかもね」なんて言う必要もねえもんな。 781 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 03 35.44 ID ??? 余計なことだったって詫びてるやん しつこく話題続けなくていいんだから次のネタいけば? 782 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 06 31.92 ID ??? どうせ本人だろ っていうにはタイミングがあれだしな 模倣犯ってやつか 660的にはどうなんだろ 784 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 10 57.59 ID ??? 同じ事例を別視点から、って風には見えなかったけど 733の意見は大体同意 報告者が嘘を吐いていると疑わしい場合でもないのに 明らかな悪者を擁護する様な発言はまずかったな 785 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 14 45.44 ID ??? 報告というには嘘っぽいのはわかるが 全力で攻撃してるやつもなんかキモい リアル痴漢なんていうわかりやすい仮想敵のせいでヘンな正義感が働いてんのかな。所詮匿名掲示板で喚いてるだけなのに 786 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 21 57.43 ID ??? 785 間をおけよ 793 :NPCさん:2011/07/12(火) 23 35 13.92 ID ??? 性犯罪者が降臨したスレはここですか? 803 :NPCさん:2011/07/13(水) 01 38 29.22 ID ??? 660も 730も創作だし心底どうでもいい 804 :NPCさん:2011/07/13(水) 01 51 11.30 ID ??? なるほど、660を創作ってことにしたかったのか。お疲れさん 805 :NPCさん:2011/07/13(水) 01 55 45.87 ID ??? 730はなぜ 660を創作に仕立て上げたかったのか? それはつまり…! 807 :NPCさん:2011/07/13(水) 03 10 30.15 ID ??? 730に最初から痴漢はただの犯罪って書いてあるけどな 改変っぽく茶化してはいるが報告とも書いてあるけどな 808 :NPCさん:2011/07/13(水) 03 31 28.55 ID ??? それなら報告者が変われば別な話になるかもって文はいらないよね。 なんら擁護すべきことがない 660の困に対してフォローめいた言葉が出るだけで・・・。 809 :NPCさん:2011/07/13(水) 04 03 39.76 ID ??? まて、これは 660のD&Dによる陰謀ではないか ひとりだけ良い印象なのがあやしい 810 :NPCさん:2011/07/13(水) 06 17 03.81 ID ??? ここは名探偵の多いインターネットですね 811 :NPCさん:2011/07/13(水) 06 52 22.70 ID ??? 730に困いなくね? 812 :NPCさん:2011/07/13(水) 08 26 17.25 ID ??? 女性オンリーのサークルなんか存在するはずがない よって 660も 730もフィクション決定 スレ277
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/2306.html
「弱りましたねぇ・・・まさか僕たちの学校の生徒が被害を受けるとは」 本当に僕は弱っていた。この頃、閉鎖空間が一気に発生したのだ。 おそらく何かされてイライラというよりも不安定な状況におけるストレスが原因で。 その不安定な状況と言うのは最近起きたある事件がきっかけで発生している。 涼宮さんのクラスメイトが二名殺されたという連続通り魔殺人事件。 吸血鬼の仕業と囁かれるその事件の被害の手が学校まで伸びたという恐怖か不安からか涼宮さんは不安定になってしまったらしい。 機関総動員でテレビ局に掛け合うべきだったと今更後悔している。 「涼宮ハルヒは現状では不安定。ただ、今は彼と接触して幾分かは正常化している模様」 「どうしたら良いんでしょうかねぇ・・・。機関内部も相当混乱してますから。お二人は何か?」 「禁則事項には触れないので言うんですけど、これは規定事項には無い事なんです。時間の中のバグなんです。だから未来でも混乱が起きちゃって」 「情報統合思念体も未知の現状に対して困惑している」 つまり、頼れる所はどこにも無いという事に成ってしまうわけですか。ん~。 「現状は難しいですね。涼宮さんは・・・彼に任せるしかないでしょうね」 「大切なのはそのキョンくんをどうするかですね。護衛をするとしたら古泉くんか長門さんに頼むしかないですね」 「そこらへんは大丈夫だと思いますが、相手がどんな存在なのか掴めてないですからね・・・申請した際に機関がどう動くか」 部屋が沈黙に満たされる。 ぐぅ~~~。 「・・・とりあえず、カレー食べる?」 「「はい、いただきます」」 とりあえずご飯を食べてから対処を考えるとしましょう。 「「「いただきます」」」 ・・・しかし、僕らは本当にゆっくりですね。あ、このカレー前より美味しい。
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5086.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip/pages/5084.html
https://w.atwiki.jp/haruhi_vip2/pages/1493.html
「・・・ん?」 俺は目が覚めた。正確には、覚めざるを得ない状況にあったと言っても過言ではない。 何せ、凄くくすぐったい柔らかい風と、冷たい何かが俺の手に触れていたのだから。 うっすらと目を開ける。 「・・・朝倉、か」 俺は上半身を起こす。変なだるさが体に残っていた。 ぽとりと、俺の額から体温と同じにまで温まった濡れたタオルが落っこちた。 「看病してて、くれてたのか・・・」 時間が気になって時計を見る。なんてことだ。最後に見た時より一時間逆行している。 だが、それはカレンダーを見た瞬間に違うとすぐにわかった。 朝倉は律儀に過ぎ去った日には×印を書いている。 そこから解ること。今日は、あれから二日も経過していた。 「・・・二日も、寝てたのか・・・」 しかし、何が為にそんなに寝ていたのか解らない。 疲れるような事をしたのか。ただ、ぼけてるだけなのか。 何があったのかよく考える。そして、思い出した。 自分が、インターフェースを虐殺した事を。 「・・・っ!?」 途端に、吐き気がした。あの映像がフラッシュバックする。 気持ちが悪すぎた。 だが、朝倉にゲロ掛ける訳にもいかない。 吐き気を必死に堪えて、思わず噎せ返る。咳き込む度に、頭に響く。 「く・・・!!」 「んぅ・・・あ、きょ、キョンくん!?」 そこで、朝倉が起きた。苦しそうな俺と、落ちた濡れタオル見て慌てているようだった。 「駄目だよ、寝てないと!」 そう言って寝かしつけてくると、タオルを拾い上げる。 「あ、タオルがあったかくなっちゃってる・・・早いなぁ」 思わず、衝撃を受けた。こいつは、あんな事をした俺に普通に接している。 いつもどおりの笑顔を向けてくる。まるで無かった事かのように。 俺が、目の前でインターフェースを分解した事を。 「朝倉。どうして笑顔で俺に接していられるんだ・・・?」 「ん~じゃあ、逆に訊くよ。どうしてだと思う?」 「・・・さぁな。検討もつかない」 だがいつだって、人っていうのはそういう生き物だった。 個人に絶大な力があれば慄き、よってたかって迫害するのだ。 異端者として違法な裁判で殺された、オルレアンの乙女のように。 朝倉は俺の答えに何故か満足そうに微笑む。 「それで良いんだよ。そういう事なの」 「はぁ?」 「つまりね、私にはキョンくんを恐れる明確な理由がないの。それに、キョンくんはキョンくんだもん」 「そうか・・・。って・・・朝倉?」 俺は、朝倉にふんわりと唐突に抱きしめられた。 「それに・・・大好きな人だから。私、本当にキョンくんが大好きだから」 「朝倉・・・?」 思わず、動揺する。とても儚い表情をしていたからだ。 こんな朝倉、初めて見た。 「気付けば好きだった・・・貴方を殺そうとする前から・・・だから、辛かった・・・」 ふと俺の頬が濡れる。見ると、朝倉が泣いていた。 「・・・あの時は、ごめんなさい・・・」 か細く、震えた声での謝罪。俺は、微笑んでみる。 「気にするな、過ぎた事だろ」 「だけど・・・過去は消せないから・・・」 俺は、手を伸ばして朝倉の頭を撫でる。 「これから、償えば良い。俺は、生きてるんだから」 「どうしたら、償いになる?」 「俺の傍で、こうやって優しくしてくれたら、それで良いかな」 「・・・じゃあ、ずっと傍に居る」 俺を抱きしめる朝倉の体温が心地よい。 出来れば、しばらくこのままでありたい。そう願う。 少しして、朝倉が名残惜しそうに俺から離れた。 「病人さんとはいつまでも抱きついてられないからね。あ、タオル変えないと・・・忘れてた」 そう言って、まだ濡れてる目を細めてにっこり笑う。俺もつられて頬が緩む。 朝倉はタオルを洗面器に浸してしぼると、再び俺の頭に置いた。 ひんやりとした感覚が頭を冴えさせる。そして、ぞくりとした。 タオルの寒さに。それもある。ただ、俺がぞくりとしたのはそんな事じゃない。 頭が、冴えすぎているという事だ。いや、そんな言葉よりももっと凄い。 感じたことも無いような空気。感じたこともないような音。 まるで、別世界に居るかのようだった。 「おかゆ、取ってくるね」 突然声を掛けられて、取り乱しそうになる。それを抑えて平静を取り繕う。 「ん?あぁ、解った」 朝倉が部屋を出て行く。・・・見えても無いのに、感覚的にどこに居るかつかめてしまう。 これは、異常だ。もしかしたら、ハルヒ絡みなのだろうか。 いや、それしか考えられない。俺は、普通の人間のはずだから。 「いったい・・・なんなんだ」 更に違う感触も芽生えているのに、ふと気付く。まるで、胸の中を何かがグルグルするような感じ。 それは血に乗って全身を駆け巡っている。 近くにあった針を取って、指に刺してみた。 ちくりとして、血がわずかに出る。それをティッシュでふき取る。 しかし、これと言って何も起きなかった。もしかしたら、俺の思い過ごしかもしれない。 「これで燃えたらびっくりだったのに・・・呪文はファイヤーってところか」 すると、俺の血は突如炎上し、ティッシュを焦がした。 「・・・・・・ははは・・・な、なんなんだよ、今の・・・」 夢であってくれ。夢で。 だが、そんな願いは細い緒で繋がっただけの橋のようでしかなかった。 俺は、思い出した。さっき、ちくりと痛んだことを。 夢じゃない。あっという間に望みは絶たれた。 「ほ、本当にどうしたんだ・・・俺は」 携帯を手にとって、頼りになる奴らに電話をしようとした。 そこで、気付く。 古泉達からの連絡が来ていない。二日間も寝ていたのに、着信も、メールも。 いや、谷口とかからは来ている。一通も無いわけじゃない。 ただ、あいつらから連絡が無い。ということは、どういうことだ。 観測できるような事は起きてないというのか。 「・・・くそ・・・」 そこで、がちゃりと扉が開いて、我に返る。 「キョンくん、おかゆ持ってきたよ」 朝倉が凄く良い笑顔をして土鍋を持ってきた。ほかほかと湯気が立っている。 「はい、あーんして」 「は!?それは恥ずかしい。自分で食べるから置いといてくれ」 「だぁめッ。キョンくんは病人なんだから」 「いや、その持論はおかしい」 「・・・じゃあ、私が自分で食べる」 朝倉は小さく口を開けて、スプーンを自分の口へと向ける。 しかし、ふりだけでどうせ食べないんだろと、予想していたから止めなかった。 そんな俺の目の前で、本当に朝倉は口に入れた。 「おい、本当に食べ・・・」 朝倉はそっと俺の頭を掴むと、顔を近づけてきた。そして、 ・・・ごくっ。 「・・・これは、どう?」 朝倉が真っ赤な顔を下に向けて聞いてくる。今、こいつがやったのは口移しだ。 恥ずかしかったのだろう。俯いたまま顔を上げない。恥ずかしいなら最初からやらなければいいのに。 だが、嬉しくないわけでもない。 「・・・悪くないと俺は思う」 結局、俺は全部口移しをしてもらった。普通に食べさせてくれと頼んだのに。 ・・・まぁ、悪くは無いから、別に良いんだけどな。 第三話へ
https://w.atwiki.jp/niconicomugenjintori/pages/269.html
涼宮ハルヒ朝倉涼子竜宮レナ前原圭一ソンソンバージル
https://w.atwiki.jp/sos_aisare/pages/45.html
一周年記念選手権 次回の18回選手権は特別形式による一周年記念選手権となります。 以下公式BBSより抜粋 ◆AiSARE一周年記念選手権の概要 形式:勝ち上がり戦(シード枠については17回の結果を用いる) 開催期間は8月中旬~9月まで 詳細は こちら 1回戦は 8/23 20 00-23 00 8/24 14 00-17 00 SOS団からは朝倉涼子・鶴屋さん・朝比奈みくるが出場しました。 1回戦結果は こちら 2回戦は 9/6 19 00-23 00 9/7 12 00-16 00 SOS団からは涼宮ハルヒ・キョン・朝倉涼子・朝比奈みくるが出場しました。 2回戦結果は こちら 3回戦は 9/14 11 00-23 00 SOS団からは長門有希・古泉一樹・涼宮ハルヒが出場しました。 3回戦暫定結果は こちら ※暫定結果につき確定ではありません 決勝戦は 9/20 11 00-23 00 9/21 0 00-12 00 出場キャラは未定です。 2021-12-08 03 32 14 (Wed) 訪問者合計: - 人 今日の訪問者: - 人 昨日の訪問者: - 人 wikiについて まずはこちら @wikiの基本操作 用途別のオススメ機能紹介 @wikiの設定/管理 分からないことは? @wiki ご利用ガイド よくある質問 無料で会員登録できるSNS内の@wiki助け合いコミュニティ @wiki更新情報 @wikiへお問い合わせ 等をご活用ください その他にもいろいろな機能満載!! @wikiプラグイン @wiki便利ツール @wiki構文 @wikiプラグイン一覧